四苦八苦
『まかせたら 安心せねば 甲斐もなし
人ねはあらね まして仏に』
<四苦八苦>が仏教用語であることは、何となく理解していたが、残りの四つが何であるかは知らなかった。
四苦の生・老・病・死の個々について、最近特に感ずるところが多い。年令や経験から来るものなのか・・・身の回りの出来事にも、ついつい関連づけて考えてしまう。
ネットで残りの四つを調べてみたが、正直言って・・・それほどの奥深さを感じさせるものではなかった。精神構造の分類化とういう受け止め方だった。
それにしても、この世は正に「一寸先は闇」である。何が起こるかわからない。数ヶ月前まで元気な様子だった友が病に倒れたの知らせを受ける。身内にも仕事関係者にも、病は容赦なく襲いかかる。
医学の目覚ましい進歩は認めるとしても、それを嘲笑うかのような病魔の暴れぶり・・・<溺れる者は藁をも掴む>や<苦しいときの神頼み>の諺ではないけれど、当事者や家族にしてみれば真剣な想いであるに違いない。
ただ単に傍観者にならず、対比・比較して自分の幸いを喜ぶだけでなく、その人のために心から祈れる自分でありたいと想う。人は生きるか死ぬかの局面に立たされないかぎり・・・本当の意味の信仰心というものは、起こらないのかも知れない。
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