わたなべあきおWeb

かたちより・・・

『かたちより 人は心の賢きを 
        火にも焼けざる 宝とぞ言ふ』

頭の賢い人は多くても、心の賢い真の智者は希である。

世間的な賢者は、ひとの意見に耳を傾けず、大方が<計我見者>に陥りやすい。

いわゆる学者・物知りが、信仰上で言うところの<利益なし>とされるのは、当然の結果と思われる。耳を聞き役にして他ごとを考え、心で聞こうとしないからである。

何をもって成仏とするかは、意見の分かれるところではあるが、その時ではもう遅いということである。ひとは臨終に生涯の答えを現わす。何の取り柄もなく見えた凡人が、意外にも素晴らしい臨終を迎えるものである。

さて・・・
僕は?

(Update : 2006/09/30)