当世藪睨
看板を背負っただけの若造が、
個性のない丸暗記マニュアルを棒読みする
スーツを着た野良猫が土足で心を踏みつけて行く
札束模様のシャツを着た男がメイン通りを闊歩する
善人面の自称正義感男の眼が、腐った魚の目をしている
最低限、人間の論戦と思いきや、狐と狸が罵りあっている
情報に雁字搦めの人間が、脈絡無しの論を張る
悪代官出合え!出合え!と言いながら、おのれはおどおど後退り
仕方なく握手を求めたその顔が、情けなくも怯えてる
作り笑顔の俄ファンに、サインするほど落ちぶれちゃいない
泣き真似上手の化け猫さん、ホンモノ涙を見せてみろ
わかりませんか?ほんとに怖いのは沈黙であることが・・・
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