わたなべあきおWeb

self-control

きみの目には
ただ立ちつくしているだけの僕に見えたかも知れないけど
僕は・・・心の中では
両の手を広げて懸命に振っていたんだ
助けを乞うのでもなく・・・
同情を得たいのでもなく・・・

男には
家には持ち込めない辛さや惨めさもあるのです
それを酒で紛らすのは容易いことだけど
余計に傷口を広げることにもなるのです
だれかに打ち明ければ和らぐ痛みかも知れませんが・・・

男としては
雨の夜道を傘もささずに濡れ歩くように・・・
月明かりだけの湖岸を彷徨い歩くように・・・
そんな癒やし方もいいかなとも想うのです

(Update : 2005/11/14)