陶器の浴槽
温泉旅館の改装工事に関わることとなり、その関連で、あのひょうきんな狸で有名な信楽へと出向いた。一般住宅なら、タイル・木製・ポリ・ホーロー・ステンレス・人工大理石・・・と時代と共に全て扱ってきたのだが、今回の陶器浴槽というのは初めてで、しかも大型である。
信楽方面はゴルフ場が多くて、以前はその目的で頻繁に訪れた場所なのだが、陶器目的では数えるほどしかきたことがなかった。沿道には大小様々な窯元や出店が立ち並び、例の狸もあちこちで小首を傾げている。
カーナビもさほど機能せず、チョット迷ってうろうろしたが、何とか目的の工房へ辿り着いた。これまでFAXや電話ばかりの交渉で、それではあまりにも礼儀に外れると思い訪れたのだが、迎えてくれた若社長はとても気さくに応対してくれた。
製造過程や完成品等を短時間ではあったが見学させてもらい、帰りにはビールグラスのおみやげまで戴いて帰路についた。
ひとと会うこと・・・ものを創るということ・・・土の匂い・・・自然の風土・・・様々な感慨に浸りながら、来て良かったなとつくずく想った。
戴いた名刺の裏には・・・ 願 細かなおもてなしの心くばり。それが匠の願。 心 ひとつひとつの味わいに心をこめる。それが匠の心。 技 伝えたい伝統の深み。それが匠の技。
(写真は、丸元製陶さんの陶器浴槽)
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