わたなべあきおWeb

今はのとき

生者必滅・・命あるもの必ずその終りを迎える(あくまでも肉体的終焉であるが)。

よく「死ぬ気でやれ!」と言う。あれは切羽詰まった心境という意味もあるだろうが、本当は<臨終の時を明日と定むれば・・>の心境の方が正しいのかも知れない。

癌を告知され「余命*ヶ月」と宣告されて、人はどんな生き方をするのだろうか?そこにその人の本質が現われる。自分の愚かさ怠慢を恥じ、有意義に人様のために生きようとする人はどれだけいるだろうか?うまいものを喰い、し足りない好きなことをして・・と思うのだろうか?

人間は必ず死ぬ。しかし、おそらく誰もが「人は死んでも自分はまだ死なない」と思っている。「いつでもござれ」の心境の人なんて万人に一人もいないだろう。

こんなことを考える自分も・・今日死ぬかも知れないなんて、さらさら思わず生きている。<老いも若きも死に定めはなし>と教えられているのに・・・。

(Update : 2005/05/05)