家庭
僕は家庭の温もりに飢えていたさ・・・。
そして、その代償を求めて家を出た。
でも・・僕は、僕なりに家を守ろうとしてたんだ。僕が子供心なりに丁寧に積み上げた積み木は、いとも簡単に壊されてしまった。
そもそも・・母親のいない家は、家庭とは呼べないんだ。スペア的存在はいくらでも居るだろうけど、それは形式に過ぎず、心の傷は癒せない。
家庭の崩壊・・誰のせいでもない・・味わうべくして味わされる人生の必然。
家庭に幻滅しながら、またしても家庭を築こうとする。自分が主体ならやすらぎの家庭が築けると信じて・・。
そしてまた・・誰かが、何かが・・壊して行く。
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