無知
家庭環境は、大方にして<無知>な人間を作り出す。
そして、悲しいかな・・・無知なる人間は、己の無知に気が付かない。自分の言動が、ひとを傷つけ悩ましていることに、決して気づかない。
親の価値観や人生観が、あたかも社会通念に適ったものと信じてしまう嫌いがある。遺伝的な<血>とか、、<性格><家風>とか言うものは、つくづく怖いものだと改めて思う。
人間は大いに壁にぶつかるべきだと思う。時に、立ち上がれないほどの挫折を味わうべきだと思う。そうすれば、多少なりとも、ひとの心の痛みが解り、ひとの心の優しさや思い遣りが骨身に染みるから。
今、僕は、いわゆる金持ちの一見裕福そうな家庭に育つより、貧しくとも清らかに慎ましく生きる家庭に育つ方が、はるかに人間的な人間を生み出すのだという確信を持っている。そんな家庭で育てば、少なくともどうしようもないほどの無知なる人間は生みださない。
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