| 見えるでしょう!人間、歓びや悲しみの、人生のなかの割分は決まっている。
 ただどの段階で受けるかの違いだ。
 
 楽しみは、後にとっておこう。
 
 苦しみは、若いうちにぶつかろう。
 
 晩年の苦難は見るに耐えがたい。たとえそれがその人の歩み来た結果の報いであろうとも。
 
 障害を苦しいとも思わず、健気に乗り越えてきた人には、必ず先でご褒美が待っている。どんな小さな事にも歓びを感じ、人が気にもとめない事にも、光りを見いだす心眼を与えられる。
 
 もうだめだと、諦めなさんな。
 
 これで終りと、投げ出しなさんな。
 
 ほら、そっと眼を閉じてごらん。
 
 見えるでしょう!
 
 あなたは、独りじゃない。
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