| 同病、相・・・かすかにすれ違った程度の人なのに・・・
 そして、間接的に得る情報だけで知る人なのに・・・
 
 やたらと僕の心の中で、その人格が膨らみ、
 
 僕の心を支配する。
 
 それは、「同病、相憐れむ」と言うよりも
 
 「同病、相励まし合う」というのが当たっているのかも知れない。
 
 彼女は僕の娘のような世代だ。
 
 しかし、心は僕以上に冴えている。そして・・・
 
 僕以上に、はるか遠くを見つめている。
 
 その年で達観の境地に至るのは、余程の心的ショックの影響だろ
 
 うけれども、それは「病」と言うよりも、むしろ「純粋」の結晶
 
 であって、僕は何の疑念もなく彼女に通じるものがあるのです。
 
 まさしく運命的な出会いなのでしょう。
 
 でも、まだ逢って話もしていないのです。
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