絵の世界
案内をもらっていた絵の展覧会に出かけた。二十数名の出展者のなかに、我々卓球クラブのリーダーがいたのだ。日頃の雰囲気からは想像できない(失礼!)優美な静寂の世界が描かれていた。
書は人格を現わす・・・と言うけれど、絵の世界も同じだろう。彼の内面にそうしたゆとりがあるということだろう。どらえもんではないが、いくつもの引き出しを持っていると言うことか。
彼は古寺と舟屋の二点を出展していたのだが、僕は舟屋の絵に興味を持ち、海と漁網の色合いに、故郷隠岐島をイメージしたのは、僕の感傷だったのだろうか。
もう一つ、僕が気にとめたこと。彼の絵そのものと額縁とのあいだのバックカラー(専門的には何て言うのだろう?)が気に入った。このH/Pのカラーにちょっとグリーンを加えたような色合い。好きなんだなあ。変な視点だがこれも絵のうちだろう。
人間の幅とも言える、こころの引き出しをコトバにしたが、僕は人知れぬ秘密の世界をひとつ、ふたつと大切に持ちたいと思う。そしてその引き出しをここぞと言うときに、そっと開けてみたいと思うのです。
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