若かりし頃
とっても精神的に落ち着いた自分がいて・・・
電話がなって「ハイ・・・です」と自分で聞いてもちょっとシブイ声で応対した。
「どっか具合でも悪いの?」
ゲッ!スナックのママだった。
「なに気取ってんのよ」
く〜っ!返す言葉がない。
「最近来ないから、どうしてるかな?と思って」
「なんとか死なない程度に生きてますが・・・」
「可愛くないのね」
「・・・・・・・」
「でもなんか落ち着き払ってるね。スキなひとでも出来たんじゃないの?」
「ノーコメント」
「一緒に来なさいよ」
「僕の好きなのは・・ママだから」
「よくもしゃあしゃあと言えるわね」
「信じてくれなくてもいいよ」
「・・・待ってるからね。寄ってよね」
「恋は逢わない時間がイイんだよね」
「大人をからかってはイケマセン」
「いつもからかわれてるから・・・」
「わたしのホントの気持ち、知らないくせに!」
「そんなにマジに、怒らないでよ」
「じゃあ、バツよ。今晩必ず・・・ネ!」
「どこへも行くとこなかったらね」
「まだそんなこと言ってる。きっとよ」
昔はコトバあそびも楽しかったなあ。僕も背伸びしてたのかなあ。ママの掌の上でクルクル回ってたのかなあ。所詮いつまで経ってもコ・ド・モな僕。
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