片想い
どんなに僕が叫んでも 誰も振り向きはしないさ
どんなに僕が叫んでも 無情の風がかき消すだけ
どんなに僕が叫んでも 人混みのなかで砕け散る
とどけ 僕のねがい 一粒の涙になって
とどけ 僕のおもい 夕焼けの雲にかわって
とどけ 僕のいのり 海辺のさざなみのように
どこまで歩き続けるのか 果てしなき坂道
どこまで歩き続けるのか 曲がりくねった砂利道
どこまで歩き続けるのか 暗闇のなかの細道
はるか遠くを歩くきみは ひとり輝いて見えて
はるか遠くを歩くきみは 長い髪が風に揺れて
はるか遠くを歩くきみは 爽やかな風を残して
(二十歳の日記帳)
|