わたなべあきおWeb

叱られて・・・

お母さんは、僕が悪い子のとき、叱ってくれるんだろうな。

お母さんは、僕がいい子のとき、誉めてくれるんだろうな。

継母は、何にも言わなかったな。叱ることも、誉めることも・・

それがよけいに、他人を意識させていったんだろうな。

勿論僕はいい子であり続けたけど、いい子を演じ続けたけど・・

スキンシップも「かあちゃん、あのね・・・」の会話もなく・・

そのことがもたらす大きな深い心の空洞は果てしなく・・

叱って欲しくて、叩いて欲しくて・・

誉めて欲しくて、頭を撫でて欲しくて・・

すべてをほかして、おかあさんのところへ駆け出そうとしたこともあったっけ。

あなたのなかに、おかあさんの影を見て・・

あなたのなかに、おかあさんのきびしさを求めて・・

あなたのなかに、おかあさんのやさしさを感じたくて・・

あなたのなかに、おかあさんのぬくもりを確かめたくて・・

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(Update : 2004/05/08)