| 叱られて・・・お母さんは、僕が悪い子のとき、叱ってくれるんだろうな。
 お母さんは、僕がいい子のとき、誉めてくれるんだろうな。
 
 継母は、何にも言わなかったな。叱ることも、誉めることも・・
 
 それがよけいに、他人を意識させていったんだろうな。
 
 勿論僕はいい子であり続けたけど、いい子を演じ続けたけど・・
 
 スキンシップも「かあちゃん、あのね・・・」の会話もなく・・
 
 そのことがもたらす大きな深い心の空洞は果てしなく・・
 
 叱って欲しくて、叩いて欲しくて・・
 
 誉めて欲しくて、頭を撫でて欲しくて・・
 
 すべてをほかして、おかあさんのところへ駆け出そうとしたこともあったっけ。
 
 あなたのなかに、おかあさんの影を見て・・
 
 あなたのなかに、おかあさんのきびしさを求めて・・
 
 あなたのなかに、おかあさんのやさしさを感じたくて・・
 
 あなたのなかに、おかあさんのぬくもりを確かめたくて・・
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