支配
とても落ち着いた自分がいて安定している。
以前だとその変に淀んだ時間が不安でたまらなかった。何かが常に動いてないと生きてる証と思えなかった。
でも今はこの時が止まっているのではなく、ゆっくりと動いているんだという実感が持てるようになった。
緩やかな、静かな時の流れ・・・・
それもこれも激情の、熱情の瞬間があったからこそ感じられる、ご褒美なのかも知れない。
世間に翻弄され、虐げられ、裏切られ、捨てられ・・・・
今思えばみんな必然の贈り物のように思える。
厳しく酷だと思った道は、実は愛に溢れた僕だけの王道だったんだろうな。
ひとを静かに、深く、優しく・・・見つめよう。
そんな落ち着いた自分が、やっと僕を支配したんだろうな。
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