がんばり屋さん
校内マラソン大会。
きみはいつも女子一番でゴールテープを切った。
男女総合でも上位の成績だった。
運動能力、心肺能力・・・勿論抜群だったと思う。
でも僕は知っていた。
自転車通学を許された距離のきみは、来る日も来る日も一生懸命ペダルを踏んでいた。
僕はその爽やかに通りすぎるきみを、眩しく見て通学した。
そして僕は今思っている。
きみは何か心的に内に秘めたエネルギーを掻立てていたのではなかろうかと。
それが何に起因するのかは解らないが・・・。
そして長いこれまでの人生。
これと決めた道を一直線に走り続けてきたきみに、心から拍手を送りたい。
《嵯峨野路》
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