厳寒の山中、鷹は生きた小鳥を巣に持ち帰り、足の下に置き、いわば《温め鳥》として、一夜を明かすと言う。朝小鳥を放し、そしてその日一日は、小鳥の逃げた方向へは、餌を求めないと言う。やくざ世界の〈一宿一飯の恩〉に相通じる。それに比べて人間はどうだろうか?【恩義】はもはや死語となったのだろうか。〔人面獣心〕寂しい世の中ではないか。
《新緑の広沢ノ池》
(Update : 2004/04/29)