標的
常に誰かを標的としていなければ、生きて行けない人種がいるようだ。
わずかなミスも見逃さない。そしてそれを必要以上にクローズアップして、攻撃の対象とする。
言い訳は許されない。火に油を注ぐようなものだ。
そして、それからはあらゆる言動が監視されるがごとくにチェックされる。
助け船を出そうものなら、今度はその人がターゲットになる。
相手変われど、主変わらず・・・というわけだ。
ひとの弱点をあぶり出し、誇張し、攻撃する。まるでそのことが自分の生きるエネルギーであるかのごとくに。
へつらいの民は、揉み手を繰り返しにじり寄る。
あわれな奴らよ・・・お前らは動物以下だな。
人間の肉体を持っていながら、心は弱肉強食の世界か。
すべてを支配して王様気取りか。
いよいよ俺を的にするんだな。
ちょっとは手強いぞ。何遍でも起きあがってやる。後ろで支える心の強靱さに驚き怯む時が必ず来るだろう。
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