癒し
今日は神経がぐったりと疲れた一日だった。 僕は表面的には冷静を保ち、心の中では闘志を掻立てて立ち向かっていた。
僕は心の芯では、レフリーは【天】だと信じているので、ホントは表面的な結果がどうであれ、僕が勝者だという自信はある。
ところが、それは僕個人の心の納めどころであって、やはり僕は代弁をする人達へ、目に見えた勝利をプレゼントする使命みたいなものがあると認識している。
だから僕はクリーンな試合をしながら、ダーティーな相手を倒すという至難の業に挑戦しなければならないのだ。
しかし・・・我こそは善人の鑑と思いこんでいる人間に、矢を射る事はそう簡単にできることではないのだ。
まあしかし、今日のラウンドは僕としては満足の行くものだった。セコンドも誉めてくれた。
そして何よりも嬉しかったのは、帰り際に、傷ついた家族がお礼のことばを満面の笑顔で送ってくれたことだ。これで報われる。これで頑張り甲斐がある。こころからそう思った。
人のために闘うこと。実は僕自身のために闘って居るんだろうな・・・。この困憊をきみの胸で癒してもらおうか・・・。
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