わたなべあきおWeb

現実

きみは 澄み切った あの青空が好きだと言う

僕は 静かで吸い込まれそうな あの夜空が好きだ

きみは 流れゆく雲に 思いを乗せると言う

僕は 輝く星に 願いを託そう

きみは 眩しそうに ちょっと上目使いに 僕を見る

僕は 恥ずかしくて きみを見つめることができないで居る

何でもハッキリ人間のきみなのに 好きですと言葉にして言ってくれない

何でも臆病な僕なのに 手紙でなら 大胆に告白する

でも 僕は思う・・・

言葉にされないことの 安心と惑いの葛藤が 僕の心をくすぐる

そして 直接言葉にしてしまうと 次がないように思ってしまう

ず〜っとこのまま この心ときめく世界に浸り続けていたい

現実という冷たい空気に 目を覚まされないように

  

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(Update : 2004/04/24)