生き甲斐
定年退職をして、朝から酒を飲み、もうアル中という人が僕の知り合いにいます。お金は使い切れないほどあるそうです。
朝からパチンコ店に入り浸りで、一日をその周辺で過ごす人もいます。喫茶店のマスターに「空しい・・・」と贅沢にもつぶやくそうです。その人もお金には苦労しない立場だそうです。
人間の幸せって何なんでしょうか? 生き甲斐って何なんでしょうか?
人間の幸福って、求めようとしたらかえって得られないのではないでしょうか。むしろ逆に自分の天分(為すべきつとめ)を真剣にやっていれば、自然に与えられ恵まれるものではないでしょうか。
僕は偉そうなことは言えませんが・・・確かにお金はあるに越したことはないとは思います。しかしやはりちょっとは汗かいて努力して得た報酬こそが、尊いのではないでしょうか。
己の【果報を知る】というか、【冥加をわきまえる】というか・・そんな心が大事なのではないでしょうか。親から受け継いだ財産、あるいは自力で築き上げた財産、どちらにしても無駄に使ってしまったのでは、我が身の徳分は消え失せてしまいます。
なにか人のために役立つこと。なにか世間に恩返しすること。そんなことを生き甲斐として考えれば、また晩年人生もイキイキと様変わりするのではないでしょうか。
僕はせめて気持ち的には、自分のことは後回しにしてでも、人のために何かをさせていただく・・・そんな心は持ち続けていきたいと思うのです。
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