わたなべあきおWeb

生き甲斐

定年退職をして、朝から酒を飲み、もうアル中という人が僕の知り合いにいます。お金は使い切れないほどあるそうです。

朝からパチンコ店に入り浸りで、一日をその周辺で過ごす人もいます。喫茶店のマスターに「空しい・・・」と贅沢にもつぶやくそうです。その人もお金には苦労しない立場だそうです。

人間の幸せって何なんでしょうか?
生き甲斐って何なんでしょうか?

人間の幸福って、求めようとしたらかえって得られないのではないでしょうか。むしろ逆に自分の天分(為すべきつとめ)を真剣にやっていれば、自然に与えられ恵まれるものではないでしょうか。

僕は偉そうなことは言えませんが・・・確かにお金はあるに越したことはないとは思います。しかしやはりちょっとは汗かいて努力して得た報酬こそが、尊いのではないでしょうか。

己の【果報を知る】というか、【冥加をわきまえる】というか・・そんな心が大事なのではないでしょうか。親から受け継いだ財産、あるいは自力で築き上げた財産、どちらにしても無駄に使ってしまったのでは、我が身の徳分は消え失せてしまいます。

なにか人のために役立つこと。なにか世間に恩返しすること。そんなことを生き甲斐として考えれば、また晩年人生もイキイキと様変わりするのではないでしょうか。

僕はせめて気持ち的には、自分のことは後回しにしてでも、人のために何かをさせていただく・・・そんな心は持ち続けていきたいと思うのです。

(Update : 2004/04/03)