十界互具
人間はみな、十の心の世界を持っているという。怒りの心、貪りの心、愚かな心、争いの心、平らかな心・・・・ものの哀れを感じる心、悟りの心、慈しみの心・・・真ん中のところが思い出せない。
しかも興味深いのは、それぞれの界にまた十界があるということ。これはちょっと奥深い。言葉では解ったつもりでも、スカッと割り切れない。
もう一つ、意外な答え。修羅道はへつらいの心だという。もちろん戦闘、争乱の場をイメージするが、心的には・・・なるほど。
いずれにしても、バランスの問題である。どの心をどれだけパーセンテージ高く表現できるか。悪しき心をどれだけ無理なく押さえ込むことが出来るか。
そういう目で廻りを見れば、ちょっと間をおいて、判断が下せそうな気がする。待つことも大事。僕はあまり意識しなくても、やることなす事が、自然でさりげなく、あたたかく伝わるような、そんな心の世界に住みたいと思っている。
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