勝負師
いつもの居酒屋でワイワイガヤガヤやっての帰り際、カウンターで飲んでいたよく会うマスター（どっかの飲食店経営者）に声をかけた。
「今日は勝負なしですね」前回うちの卓球メンバーのＳさんと将棋を指したのだった。へぼ将棋の僕とは比べものにならないハイレベルな戦いと見た。前回はＳさんの勝ちだったと記憶している。
マスター曰く「あの人は上手、わしは強い」「ん・・？？？」どう解釈したらいいのでしょうか？自分の方が上だと言ってるような、単なる負け惜しみのような。僕には理解に苦しむ含蓄のあるお言葉。更にひと言「将棋も哲学や」・・・どうやら僕たちの会話を聞いておられたようである。いつになく僕たちは奥の深い話で盛り上がっていた。
思いもよらぬ「哲学」の言葉が頭に残って、帰り道酔った脳みそで考えを巡らせてみたが、まとまろう筈はなかった。勝負師ここにありか。一事(一芸）を極めれば哲学となるか。具え持った本質が何事においても長けるのか。たかが将棋されど・・・。
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