壁
ひとはみな誰も どこか心淋しいのさ
ひとはみな誰も どこか人恋しいのさ
自分のまわりに 立てかけた大きな高い壁
その壁を 良識の象徴 大人の領域として思いこんでるだけさ
内側へ懸命に引っ張ってる その手をゆるめてごらん
ほら まるでサイコロの展開図のように倒れて
三百六十度 視界が開けるだろう
きみの探してたひとは すぐそこにいたんだよ
きみの求めてた景色は すぐそこにあったんだよ
みんな同じさ みんな壁を立ててただけだよ
教えてあげようね その手を離してごらんって
声をかけてあげようね わたしはここにいるよって
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