わたなべあきおWeb

記念日の食卓

「おめでとう!」ビールで乾杯。次男は欠席。年相応の山菜ご飯と、息子がうでをふるった特製ラーメン。
(長男)「よう、30年もったなあ、別れもせんと・・離婚する奴多いのに・・」なんというお祝いの言葉。
(長男)「ケンカらしいケンカもせんとな」
(家内)「ケンカにならんもん」どう受け止めればよろしいのか。確かに大ゲンカの経験はない。争いごとはキライ。負けるが勝ち。人間言いたいこと出し切ったらスッキリするもの。両方が出し合ったら、ホントのケンカになる。僕は引き役。
(家内)「ゼロからの出発やったな」
(僕)「マイナスからやろ」
(家内)「マイナス言うても知れてる、あれくらいのもん」
(僕)「そうやな・・・」
次男がいたら言うだろうなあ・・・「お父さん、僕の誕生日になったら、自分勝手なことする」って。よく言われてきた。家の引っ越しも、会社辞めたのも、あれもこれも。でも次男坊主に一番助けられてきたように思う。小さいときから精神的にも最も負担をかけてきただけに、一番感謝している。その彼がこの場にいないのは残念だが、また電話が入るだろう。
子供たちは平素の会話はぶっきらぼうだが、何かの時に親がビックリするような意外な言葉を口にする。もう大人なんだなあ・・と改めて認め直すことが、多くなってきたように思う。
家内も大病を克服して、悠々自適の境地が感じられる。これからの夫婦のあり方としては、その方が良かろうと、ひとり納得している今日この頃である。


(Update : 2004/02/11)