家族
家族は 超現実的である
僕の名文句も いとも簡単に 迷文句で片づけてしまう
ロマンチックな夢も アホちゃう?のひと言で葬り去られる
扱いにくい大型ゴミ扱い・・・
都合のいいときだけ 「お願い!」と上目つかいをする
僕は食後のうたた寝状態の家族を目にして
そっと 台所に立ち食器を洗う
カチャカチャ音に起きられては困る僕がいる
「あれっ、洗ってくれたの」の状態が僕のせめてものプライドだ
家族はみんな僕の心の夢旅行など知る由もない
「お父さん、何考えてんの〜?」「何してんの〜?」
辛うじて娘だけが疑問文で尋ねてくれる
でも僕は思う この無関心がむしろ自由の証なのさと
しかし家長のお父様は 皆様のことを案じて生きておりますぞ
誰にも明言せず 無言で示すしかない可愛そうな長なのです
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