アルバム
きみの笑顔に逢いたくて 古いアルバムを捲った
でも これまでには気付かなかったけれど
あの頃のきみは どこか淋しそうな悲しそうな笑顔だ
何があったの 何がきみを悲しませたの
いつも隅っこに写る僕は なにも知らずに笑っている
あの頃の僕は 誰を見ていたんだろう
あの頃の僕は 何を追い求めていたんだろう
時のいたずら 偶然のすれ違い
確認不能なシグナル うらめしき捻れの法則
いまこうして 迷路のジグソーパズルをつないでみれば
きみの悲しみ きみの悶々たる叫び声が
複雑な笑顔の奥に 聞こえてくる
あの頃知り合えていたならば・・・
でも もう遅い
きみはきみ 僕は僕
整然と敷かれたレールの向こうに 交わる点はあるのだろうか
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