スローライフ
昨晩、今度の市長選挙の候補者の集会に出かけた。ご本人は来られなかったが、市会議員、府会議員の話もなかなか良かった。参加者からは保育所の問題や、医療問題等切実な話しも出たが、今回ある意味積極的に出かけたのは、僕の仕事に関わりがある。
京都の北山杉を使った超自然住宅(これが本来の日本の家だと思うのだが)を手がける設計事務所とつながりがあり、もうここ2,3ねんで7軒くらいの工事に関わらせてもらってきた。
去年の暮れに完成した修学院の大学教授宅の設計の先生(女性)が今回立候補されるH氏の教え子で、去年大きな集会で見事な(さわやかな)推薦の演説をされたと聞かされた。そんな関係で選挙がいつもより身近に感じられて、いつもなら頭の上を素通りするようなスローガンやマイクの声が、目や耳にとまるのを覚えた。
H氏のマニフェストのなかに「はんなり京都」という言葉がある。僕はこれを「スローライフ京都」と置き換えて解釈している。せかせかと先を急ぐばかりでなく、時の流れも考え方ももっとゆっくり、じっくりと言うのが僕の理想とするところだ。先生の言われる「奥深い美意識や人間としての芯の強さを併せ持ったはんなりとした、京都らしいひととまち」ここには諸手をあげて賛成、共感する。豊かな自然や温かいひとのこころのふれあいや、わざわざ遠方や海外へ求めなくても、ここ地元京都にはもともとそんなライフスタイルが根付いていたはずである。そのスタイルが変貌、破壊されつつある。まち(建物)も人の心も。
とかく政党間の中傷合戦やイデオロギーのぶつけ合いが焦点となりがちで、スローガンはあっても中身の薄い選挙が続いてきたが、今回はちょっとひと味違う選挙となりそうなことは、こんな僕にでも解る。まずは自分が動くことだろう。
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