すばらしき出会い
二十代の【ひとりごと】に「これが人生だと、どうしても割り切れない、悟りきれない・・・」と書いているが、今の年になってもこの思いにさして大差はない。
何故って、どんどん、どんどん、いくらでも今まで知らなかった【ひと】に会うし、体験したことのない【事柄】にぶつかるから。
同じ【ひと】でも、何かのきっかけでその人の心の中を垣間見れば、イメージと正反対であったり、奥深かったり・・・で、勝手な決めつけを恥じるばかり。そして、もっと知りたい!もっと聞かせて欲しい・・・と興味が涌いてくる。
ことわざには、「朱に交われば赤くなる」とあり、また仏説には「若知悪友即失本心」とあるけれども、その逆の正(プラス)の交わり、善友の、いかに多く隠され、埋もれていることか。しかもそれは、己の心次第でいかようにも出来るとなれば、行動の前に自分で自分に【閂】を入れることはないではないか。
「それが人生というものさ」と知り顔で言わないで、吉田拓郎ではないけれど、いくつになっても、【今はまだ人生を語らず】で行こうではないか。
この世の中捨てたもんじゃない! すばらしきかな出会い! すばらしきかな人生! と、生(行)きたいものだ。
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