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地の星

夜明け前の黒いアスファルト道

街灯の光を受けて

キラキラと輝いている

まるで星空が映し出されるかのように

十年に一度とかいう大雪も

道路の南側や軒下のようなところを除いて

やっと消えかかっていた

太陽の恵みはなんて大きいのだろう

気温が低くても

あたれば数時間で氷を溶かす

日陰に残る氷たちは

我はまだ此処にありと言わんばかりに

地にへばりついている

そしてその証とでも言うように

暗闇の星と化して輝いているのだ

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念ずれば 花ひらく

念ずれば 花ひらく

苦しいとき

母がいつも口にしていた

このことばを

わたしもいつのころからか

となえる ようになった

そうして そのたび

わたしの花が ふしぎと

ひとつ ひとつ

ひらいて いった


  (坂村 真民)


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優しさの階段(1)

朝露のごとき儚い人生

この世は一瞬の夢物語

されど

悲観的でなく

刹那的でなく

未来を楽しみに今を生きる

今生のあり方が来世の糧となる

これほどの愉しみは無い

隔生忘却

僕は来たるべき次の世に生まれて

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四弘誓願

戦争は無くならない。

隣家とのトラブルも

隣町との諍いも

その延長上に国があるのだから・・・

それでもなお戦争反対を叫び続けなければならない。

仏教の「四弘誓願」に相通じるものがある。


『衆生無辺誓願度』『煩悩無量誓願断』『法門無尽誓願知』『仏道無上誓願成』

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♪ 奥入瀬

奥入瀬 雪どけ 阿修羅の流れ

君をさがして鳴く鳥

水面に浮かぶさだめ

時はめぐり また春が来て

あの日とおなじ 花は忘れな草

こころの中で今も やさしくささやく

愛しい君に また逢いたい


白樺 せせらぎ 木もれ陽あびて

君と歩いたこの道

はるかな愛のわだち

空よ風よ なぜこんなにも

遠くて近い みんな過去なのに

こころの中で今も

くるしくなるほど

愛しい君に また逢いたい


鳥よ川よ 夢おきざりに

生きてはゆけぬ 命あるかぎり

こころの中で今も

せつなくときめく

愛しい君に また逢いたい


       ♪ 山本譲二

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♪博多の女

ひとの妻とも知らないで  

おれはきたんだ 

博多の町へ

逢わなきゃよかった     
 
逢わないで

夢に出てくる 

初恋の

君をしっかり 

だいていたかった

   ♪北島三郎

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♪さらば青春

 
♪僕は呼びかけはしない
 遠くすぐ去るものに 
 僕は呼びかけはしない
 かたわらを行くものさえ
 見るがいい 黒い水が
 抱き込むように ながれてく
 少女よ泣くのはお止め
 風も木も川も土も
 みんなみんな
 たわむれの口笛を吹く

 僕は呼びかけはしない
 遠くすぎさ去るものに
 僕は呼びかけはしない
 かたわらを行くものさえ
 見るがいい 黒い犬が
 えものさがして かけて行く
 少女よ泣くのはお止め
 空も海も月も星も 
 みんなみんな
 うつろな輝きだ

          ♪ 小椋佳

 
 
  
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♪万里の河

♪遠く遠く何処までも遠く流れる川で
 暮れかかる空に あなた想い
 今日も待っています
 愛しい人よ私は歌う
 千もの言葉願いをこめて
 遠い昔のおとぎ話の恋のように
 どれだけ待てばいいのですか
 ああ届かぬ愛を
 二人の運命知らぬ河は
 淡い夢をのせて
 流れて行くようで

 会えぬつらさを語れぬ日々よ
 私は想う
 せめてこの髪があなたのもとへ
 のびるくらいになれと
 愛しい人よ帰らぬ人よ
 私の愛をさえぎるものは
 深く冷たいこの河の
 流れだけなのでしょうか
 どれだけ待てばいいのですか
 ああ届かぬ愛を
 二人の運命知らぬ河は
 淡い夢をのせて
 流れて行くようで
 どれだけ待てば・・・・・・・

         ♫ CHAGE and ASUKA
 


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契縁録

 私は森先生に直接お会いした事はありませんが、父(渡部一夫、松江市在住)のとっている「実践人」に惹かれて、一読者とならせて頂きました。

 松江南高校在学中に家を離れて、ある宗教団体の専従者となり布教師を志しましたが、純粋さだけでは打開し得ない壁にぶつかり、実社会の中に答えを見出すべく京都へ飛び出したのが二十一歳の時でした。しかし、この修行中における下座行は、今日の私を形成する大きな要因であり、すんなり大学へ進んでいたのでは修得できない貴重な体験でした。

 話が前後しますが、母は私が三歳の時病死し、私には母親の思い出は何もありません。ただひとつ脳裏に焼き付いているのは、納棺時の白装束の母の姿だけです。この心の中の母は、生きて側にいる母(比較できるわけないですが)よりもはるかに強烈に私を制御する力を持っています。死んでしまったからこそ、普通では味わえない大きな母の愛情を受けて、私は生きているのかもしれません。

 私は父に叱られたことも殴られた覚えもありません。私がどんな回り道をしていても、父はじっと遠くから見つめていてくれました。しかし人生の節となる時には必ず手紙をもらいました。ある時はハガキに「秋夫に直言する・・・」と数行にして泥沼の中から私を引き上げてくれ、ある時はワラ半紙に己をさらけ出した心のうたが綴ってあり、又ある時は冷徹に見透かした温かい忠告でした。これらはすべて、私にとって何物にも代えがたい父そのもであると思っています。

 今三十半ばにありながら、未だ人生の何たるかをコトバとしては分かった様なフリをしていても、真に掴み切れない自分がもどかしく、金、金、金の世の中で、正に利益追求の職場に身を置きながら、父の仕事であった「教師」という職業が、とても気高く、羨ましく思えます。今更なれっこないのに憧れを抱く自分が、悔いる思いを通り越して、不思議に思えてなりません。

 五十五年には長女が生後間もなく重病にかかり、その入院看護の生活を経験して、いつの間にか利己的な甘い生き方に堕していた自分に気付き、現在は至らぬながら、森先生の御教えに励まされつつ、「化他即自行」を信条として、一家五人力強く生きて行く決意でございます。

                森信三先生「契縁録(二)」

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父は書き残している・・・

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区切り

 大袈裟な意味ではなくて、僕自身の青春の総括と言うか、一つの区切りはつけたと思う。少々荒っぽい急ぎ過ぎの感は否めないが、僕の胸の中で蠢いていた得体のしれない黒い塊が、幾分かは溶解したと思っている。

 此処までは、青くさい出来事として語ることが出来るかも知れないけれども、これから先はそうは行かないと躊躇する自分がいる。詩か散文か何かに擬えた文章か、どんな形になるかはわからないけれども、書いて行くこと自体は止めないと思う。

 一人であれ、数人であれ、時に二桁のひとたちであれ、読者がいることは、やはり大いなる励みである。

 貴女に、貴男に・・・

これからもお付き合いをお願いしたい。

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