わたなべあきおWeb

友達

 ある料亭での話。I氏はその料亭を施工した工務店の社長です。完成後、彼は毎晩その店へ食事にでかけました。当時の時代の流れもあるでしょうが、ある面当然のこととも言えます。

 ある晩のこと・・・店に今や世界的に有名になった会社の会長が訪れました。彼(I氏)は一目で分りました。「あ〜こんばんは〜!***の親父さん!昔はちっちゃかったのになあ〜・・・。息子さんの○○君元気ですか?同級生なんですよ。工場でよく遊ばせて貰いました。」

 「お〜○○の友達ですか。今、電話して来させますよ。」

 半時間もしないうちに、息子さんである社長が到着しました。親子ではありますが、やけにシャチホコばっています・・・。会長さんは「I君、こっちで一緒に呑もう!○○も来い」そして息子さんにこう言ったそうです。

 「○○!お前には、友達が少なすぎる。ビジネスマンにとって、いやっ、人間にとって・・・これは致命的なことだ。」
 「・・・と言っても、すぐにはできんぞ〜。I君を見習え!」
 「I君は今夜はひとりだけど、いつもは必ず何人かのお友達と一緒らしいぞ〜。友達は宝だ。」

(Update : 2006/10/24)