背景の記憶(279)

異性の心を惹きつける・・・ひとつのテクニックを意識した時

ものすごい自己嫌悪に陥った。

そんな自分が堪らなく嫌になった。

人恋しげな・・・物思いに耽るような・・・

そんな演技的なことをする自分が情けなかった。

誰かに指摘されたり咎められたりしたわけでもなく

僕の中のもう一人の自分が裁定を下した。

一種の「人間失格だ」と。

しかし・・・これは本当に堪えた。

いわば自己改革〜そんなに簡単に行くわけがない。

正味、三年を要した。

青春時代の三年は長く・・・キツイ。

でも、それを克服しなければ、本物の自分=男にはなれなかった。

誘惑に負けそうなときもあった。

だって・・・あの手を使えば、簡単に手中に収めることができたのだから。

でも、僕は耐えた。徹底的に耐えたさ。

受け身から能動へというような大転換は無理としても

少なくとも、その中間的といえるのかどうかはわからないけど

自然体、さりげなさ、ありのまま・・・そんな自分を確立できたように思う。

それでも時々、昔のイカサマ野郎が出しゃばり出ることもあるけれど

そいつに鉄拳をくらわすもう一人の自分は逞しく確立している。

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posted by わたなべあきお | - | -

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