背景の記憶(255)

物心がついてから

「お父さん」と呼んだことがない

大きくなって

酒が入ると、たまに

「親父・・・」と呼んだ

逆に父も

「あきお」とは直接呼ばなかった

何かがその言葉を拒んでいたのかもしれない

<資格>のようなものだろうか

<喪失感>がそうさせていたのかもしれない

子供たちよりも

亡き妻に心が向いていたに違いない29.10.31-1.jpg

posted by わたなべあきお | - | -

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