背景の記憶(205)

      二重スパイ

 話は前後するが、結果として僕は、二重スパイ的存在になってしまったと言える。スパイは言い過ぎにしても、両陣営(?)と均等に接点を持ちうる唯一の存在となってしまった・・・というわけだ。

 人間の心理とは、実に興味深いものだ。事の真っただ中にいる本人たちですら、僕の客観的視点や考え方に左右されてしまうわけだから・・・。方や〜恨み、妬み、嫌悪・・・、方や〜略奪、征服、独り占め・・・。

 しかし、事は意外にあっさりと終焉に向かうこととなる。ほぼ同じころに、両方共が妊娠したわけである。

 なにやってんだ!?

posted by わたなべあきお | - | -

▲page top